羽前山寺紀行
<1998/5>
4月から仙台、岩沼に下宿しているが、早くもGWには長期休みになってしまい、東京に帰ることに・・・・・・初の帰京なので泊りがけでちょっと遊びながら帰ることにした
通常の長期休暇ではないので学生寮に数日そのまま滞在したのち、昼前の列車で仙台へ出る。最寄り駅は東北本線の館腰駅で、仙台から数えて4つ目(長町、東仙台、名取、館腰、次は岩沼)である
本線上に上下ホームがあるだけの簡素な駅で、西側に小さな駅本屋、東側は無人改札。1985年に設置され、当初は無人駅だったが1987年から有人駅化された。仙台空港へのシャトルバスが出るのでロータリーは大きい。券売機だけは無人の東口にもついている。駅掛員は常時いるわけではないが、委託駅ではないので長距離切符も西口では発券できた
仙台行で出発。仙台から仙山線は直通が丁度よくなかったので、せっかくなので区間列車の終点の愛子まで行く。719系に揺られて30分弱
<愛子>
「あやし」と読む。知らなければ読めない駅名。仙台近郊区間の列車は多くがここで折り返すので2面3線の広い駅

山形からの快速は455系3連。6連が多いが、この列車は3両だった

続いて仙台行の普通列車は719系の6連。作並辺り始発の普通列車であろう。日に何本かは作並始発の列車が設定されている
しばらく後の快速仙山、455系に乗って山寺へ。仙山線乗り通すのは初めてなので奥新川の山峡や面白山、仙山トンネルなど魅力いっぱいだ
<山寺>

山寺で下車。せっかくなので山寺こと立石寺に参拝。お寺が有名なので駅舎もそれを模した作り

見上げる断崖に寺院が点在している。あそこまで登るんやね
駅前通りを北へ、立谷川を渡ると立石寺の本坊横にでる。ここから石段を登って行く


現代でも立石寺が有名なのはこの方のお陰。江戸時代の俳人、奥の細道を記した松尾芭蕉
「閑さや 巖にしみ入る 蝉の声」
数多ある松尾芭蕉の句のなかでもTOP3に入る有名なものであろう
元禄2年(1689年)に訪れた際の句

隣には弟子で同行者の曾良像も立っている

山門。ここからいよいよ「山寺」

石段と石塔が続く。ところどころに風車が5月の風を受けて回っている

蝉塚。芭蕉の句はこれを受けてのもの。蝉の一生は短い

岩の中に埋もれるように建つ釈迦堂

一番奥まで登ってきた。奥が大佛殿。岩の中にある三重小塔。格子戸でちょっと見難いね
山の上は小さいながらも平地になっており、いくつかの建物が建っている。

崖の上の五大堂。慈覚大師が創建したとされる

五大堂付近から眼下、山寺駅とその周辺を望む。鉄道模型みたいだね。列車は居ないか・・・・・・
見るものとりあえず見て、また山を下る。列車は少なくもなく、多くもないので、次の列車には乗りたい。50分ほどで上まで行って戻ってきた
次の快速仙山で山形へ出て、仙山線完乗。昨年夏に乗った奥羽本線の米沢~山形間が飛び地で残っていたが、既乗線区が繋がった
<山形>

東京への発車を待つ山形新幹線つばさ400系。在来線を標準軌に改軌して登場した新在直通列車だ。新幹線が走るので、山形~福島間は標準軌化され、普通列車もそれに合わせて専用の719系5000番台が用意された。勿論、列車は山形を境に完全に系統分離されている

秋田の701系もここまで南下してくる。仙台地区の701系は塗装が違うので新鮮。

奥羽本線での運用は無いが、仙山線の快速仙山は殆どこの455系で運転されている
まだ宿に入るには時間が早いので、左沢線でも乗ってこようと思う。折よく終点の左沢まで行く列車があるようだ。左沢線は山形の隣、北山形から分岐する24.3kmの非電化ローカル線で山形盆地を横断し寒河江を経て西北の左沢へと向かう
比較的人口の多い地域を走行するので列車本数は多いが、半数は途中の寒河江止まりである
キハ101の2連に揺られてサクランボ畑を眺めながら30分弱で沿線の中核、寒河江、山が迫ってきてかつて山形交通三山線が分岐していた羽前高松を過ぎると西へ大きく曲がり、終点左沢に
<左沢>

左沢に到着したキハ101-12以下2連。山形からは40分ほど
ホームは1面1線だが側線がいくらかある

左沢駅舎。「あてらざわ」も知らないと読めない。最上川のあちら(左側)の沢という意味らしいが諸説ある
戦前にはそのまま南下して長井線の荒砥につなぐ計画もあったそうだが実現には遠く、免許も計画も消え去っている
乗ってきた列車で山形まで戻る。ちょっとついでに未乗線区消化

夕方ラッシュに備えて4両連結になった左沢線キハ100。山形城の東側の堀端を走り抜ける
まだ日暮れには時間があるので、山形城址でも散歩に行こうかと思い立った。有効に使わねばね

天守閣があるわけではないが、一部の城門や櫓が復元されている山形城。別名霞城とも呼ばれる

特徴的な望楼のような建物は山形郷土館。かつては病院として使われていた建物を移築したそうだ
時間が遅くて開館時間終わってしまっていた
駅至近のホテルに入って今日は終わり
早朝に起きだしてチェックアウト。駅前から山形交通のリムジンバスで空港へ。バイパスを通っていくので高速で快適
40分ほどで山形空港のターミナルに滑り込んだ

丁度、東京からの801便が到着した。B767-200、JA8245機だ

スポットイン。折り返し東京便への準備にかかる
東京~山形便と言えば1990年に全日空のB727がラストフライトをした路線で、当時は1日4便ほどが運航されていたが、山形新幹線ができた現在は朝夕1便ずつの2便である。滑走路は2000mあるのでB767-300までが投入できるが、やや小型の-200かA320がアサインされることが多い
山形→東京・羽田:NH802 9:00発 B767-200 JA8245
B767は初乗りである。全日空初のハイテク機として25機が導入されたB767-200も売却が始まっており、既に4機が日本を離れている。B767自体の活躍はこの先も続いてゆくだろうけど、-200に関しては徐々にリタイアしていゆくご時世だ
後継機の新型、A321-100が3月、4月と続けて日本に来ているので、これから退役も加速しそうだ。まだまだ20機以上が飛んでいるが、この先どれだけ乗れる機会に恵まれるかな・・・・・・
朝の便は234人乗りの機材には過剰なくらいに搭乗客は少ない。後方の窓側をチョイスしたが見渡す限り乗客はほとんど見えない。単純に東京に行くなら新幹線なのだろう。山形駅から空港まで40分。空路が55分。羽田から都心部まで30分。空港での待ち時間を含めると2時間半程度。ほぼ、新幹線つばさの所要時間である。山形市以南の地域はもっと所要時間は短いので天童や村山、新庄あたりの客だけを相手にしていては競争にならないのだろうな
了