上越下野紀行
<1996/1/14>
早朝4時に起床し、暗闇の中自転車でJR新小平駅へと向かう。東大和も北側にある自宅からは、最寄りのJR駅と言えば中央線の立川でも国立でもなく、武蔵野線の新小平である。15分ほど走って駅に到着
初電時刻ではまだ窓口が開いておらず無人。本日使用する青春18切符は使用開始の入鋏が必要なのだが、窓口が開いていないのでは仕方ない。隣の新秋津まで150円の切符を買ってとりあえず自動改札機を通過、長いトンネルの中、ここだけあかり区間となる掘割のホームに降りる
新小平→南浦和:103系? 5:10発 524E 普通「東京」
車内で車掌さんから入鋏をもらう
南浦和→大宮:209系? 普通「大宮」
<大宮>
高崎線の電車は20分ほど待ち時間がある。早朝なので仕方ないが、もう少し電車があれば、次の列車への乗り継ぎも余裕が出来るのだが・・・・・・
待ち時間の間に、向かいのホームには金沢発の寝台特急「北陸」が静かに停車し、終着上野に向けて出発していった
大宮→宮原:115系? 6:12発 普通「新前橋」
一駅だけ乗って次の宮原で下車
<宮原>
向かい側のホームに新前橋区のオリジナル色、モントレー色の165系が停まる。始発の臨時快速シーハイル上越だ
入出庫の関係で宮原始発なのだろうか。大宮の次駅でかつ副本線があるので留置するには都合が良いが、利用客からすると大宮始発にしていただいた方が利便性は高い
何はともあれ、座席の確保だ。手近なドアからデッキに上り室内扉に手をかけた瞬間に・・・・・・「指定席」の文字に気付く。通りで車内がスカスカなわけだ。慌ててホームに戻り、車内をにらみつつ、自由席車を目指す。結局、一番前の1号車に空席のBOXを見つけてそこに収まる
宮原→石内:クハ165-92 6:22発 9727M 快速シーハイル上越「石打」 1号車普通車自由席
新前橋区の165系6連。S7編成+S8編成で石内方がS7編成
宮原←(S8)クモハ165-92+モハ164-56+クハ165-94+(S7)クモハ165-90+モハ164-54+クハ165-92→石打
関東地区からは上越方面のスキー輸送には有名な「シュプール号」は走っていない。距離が短すぎて夜行便にはできないし、そうすると企画商品として成り立たないのだろう。その代わりに早朝に出発し、夕刻に戻ってくる臨時列車が複数設定されている。そうした内の一つがこの宮原発のシーハイル上越で、他に両毛線佐野発のシーハイル両毛や、熊谷始発で越後湯沢まで行くシーハイル越後中里なんてのも時期によって運行される
かつては特急新雪や急行上越スキーといった優等列車がこれらスキー客を運んでいたが、新雪は谷川に統合され、臨時急行列車群は料金不要の快速列車になった
列車は定刻6時22分に宮原駅を発車した。今日は指定席も満席だという。快速列車のなので上尾、桶川、北本と小まめに停車してゆく。6時51分の熊谷で大分外は明るくなり、深谷を過ぎると冬の弱い朝陽が差し込んできた
高崎を過ぎるといよいよ未乗線区の上越線。渋川を発車し、利根川を渡ると山影に残雪が見え始める。諏訪峡の旅館群の隙間を縫うように走り抜けると水上に到着。半分ほどがここで下車して、車内にゆとりができる。いよいよ上越国境
新清水トンネルに半分突っ込んだ湯檜曽を出るとトンネルの本領発揮。トンネル内にある土合駅を通過し、新潟県側まで13500mだ
トンネル内を快調に飛ばして数分。前方が明るくなると、真っ白な世界に躍り出る。うず高い雪の壁。モノトーンの世界
<越後中里>
殆どの乗客がここで下車。駅の目の前はもうスキー場だ
<越後湯沢>
残りもここで降りて、車内は数人になった
<石内>

2時間半ほどかけて、8時51分石内に到着。先頭のクハ165-92

乗客を降ろすとすぐさま入換を開始。隣の留置線へと移動する。こちらは水上方先頭のクモハ165-92
確かにスキー場は点在している駅だが、駅そのものは本線上に島式ホームが1面あるだけの小駅。こんな駅が臨時列車の起終点になるのは構内に広い側線がたくさんあるからだろう。かつては上越国境越えの電気機関車基地だった名残だ。群馬側は水上、新潟側は石打に基地があり、行き交う貨物列車に限らず、旅客列車にもEF16が補機として連結された。いまは勾配が緩和された新清水トンネルの開通で補機の需要はほぼなくなり。貨物列車ですらEF64が単機で牽引したりしている
すぐ後、9時4分発の長岡行普通列車に乗るので改札は出ない。列車は高崎発で手前のいたるところで乗り継ぎは可能だったが、少しでも165系に乗りたかったので終点までやってきた
到着したのは白地に緑の帯を巻いた新潟色の115系5両編成。車内は周辺のスキー場に向かう旅客でごった返していた。BOX席は言わずもがなだが、ドア横のロングシートにまで人がびっしりだ。とりあえずドアの取っ手に掴まったのだが、どうせ座れないなら一番前に行くか・・・・・・と思いぱっと目の前のホームに降りた。瞬間、背後でドアが閉まった・・・・・・
停車時間があると思い込んでいたが、乗降が終わったらすぐの発車だった。油断した
次の電車はしばらく来ない。今しがた降りてきた乗客に続いて改札を通って駅前に。5分ほど歩いたが、特に何もないのですぐに駅に引き返す。この後はどうしようと思案
長岡まで次の電車で行けばめでたく上越線は全線完乗できるが、この後予定していた両毛線は厳しくなる。時刻表を見ていると、9時35分に上りの臨時列車があるようだ。とりあえず、詳細を確認してみるか・・・・・・
石内→越後中里:165系 9:35発 9722M 快速スキーライナー上越「越後中里」
越後線、内野始発のスキー輸送臨時列車。上沼垂区のK-1編成。1966年に新製配置されて以来の生え抜きトップナンバー編成だ!
<越後中里>

越後中里に到着したスキーライナー上越の165系。こちらはクハ165-1。新潟あたりの人でもこの辺までスキーをしに来るんだな

反対側のクモハ165-1。クハはHゴムが黒色になっているが、こちらはグレーのままでよりオリジナルに近い。デカ目ヘッドライトで近代化もされておらず、登場時のようだ

側面のナンバー、クハ165-1

同じ、中間電動車のモハ164-1

クモハ165-1。全て同じナンバーで揃ったトップナンバー編成
越後中里→水上:115系 10:12発 普通「水上」
115系2+2の4連。いよいよ初めてのループ線に挑む
<土樽>

一つ目のループ線を越えて土樽。この先は清水トンネル
<土合~湯檜曽>

ループ線の上から湯檜曽駅を見る。左へぐるっと周ってこの後あそこに至る

二つ目のループ線を越えて湯檜曽に到着。さっき走ってきた線路が上に見える
<水上>

水上に到着。中線には12系客車を改造したお座敷列車「くつろぎ」が停まる

乗り継ぎの高崎行は107系なのでパス。長岡に行けなかったことで時間ができたので、水上でちょっと撮影をしようと思う

冬季には石打まで延長運転する新特急谷川。窓上の列車番号表示が2001Mになっているので、石打まで行った列車が回送で戻ってきたところだろうか。午前中は帰りのスキー客がいないので、水上まで回送した上で営業列車になるのだろう
駅を出て南へ少し歩く。薄暗い屋根付きの階段を見つけて降りてゆくとつり橋があった

つり橋の中ほどから下流。水上温泉の旅館街を望む

背後は真っ白な谷川岳が迫る
撮影ポイントを探して歩くが、あまり遠くにも行けないし、装備もないので良いポイントは少ない。三脚の林立する中には入りたくないし
線路をまたぐ道路橋があるので、反対側に回ってみる

試し撮り。架線が煩いな・・・・・・まぁ仕方ないか。ここでスタンバイするか・・・・・・
被写体はさっきの林立する三脚の主たちと同じものだ。待つことしばし、諏訪峡の温泉街の無効から煙と汽笛が聞こえてきた。やがてロッドの掻き出すドラフト音が近づいてくる

D51 498だ。今日は蒸機運転日なのだった

もう一枚、再度を
蒸気機関車も見れたし、満足して駅に戻る。今度の高崎行はさっき試し撮りした電車だから115系だ
水上→新前橋:115系 12:51発 普通「高崎」
上州栗めし(600円)を購入して乗車。当初予定では長岡から乗車していたであろう水上行の接続を待って発車。乗り継ぎの旅客であっという間に車内は満員になった
<新前橋>
完全に雪は無くなり、冬枯れの関東平野に戻ってきた

車庫には旧型客車が留置されている。オハフ33 2555

オハニ36 11

動くかどうかも怪しいスイッチャー。
〇 新前橋→桐生:107系 普通「桐生」
やってきた両毛線は107系だったので一番前に立つことに
桐生→小山:415系 15:00発 普通「勝田」
桐生始発の水戸線直通列車。水戸線は交流電化なので勿論電車は交直両用の415系。こんなところで415系に出会えるとはw
需要があるのかどうかいささか疑問だが、昔から水戸線と両毛線は直通運転を実施している
思川の鉄橋を渡り、新幹線が寄り添ってくると間もなく小山。両毛線は新幹線下のホームに入るが、この電車はクネクネと東北本線を交差し、一番東側の水戸線ホームに入る
小山→ 車種不明 快速ラビット「上野」
夕陽に向かって南下する。後は京浜東北線と武蔵野線に乗り継げば終わりだ・・・・・・
了