清流安芸路紀行


<序>
 広島県の未乗線区は2017年の可部線可部~あき亀山間復活に伴い再出していたが、同年中に乗車しこれを解消。以降中国地方では山口県下の錦川鉄道だけが孤軍奮闘していたが、今年8月に広島駅前再開発に伴い広島電鉄のルート変更が行われ、駅前大橋ルートが開業したことで再び未乗線区が出現してしまった。
 当初は12月に計画していたが、休暇などとの兼ね合いで行くのが難しそうなのでここで纏めて片付けることとした

<11/28>

  高尾→東京:サロE232-17 6:06発 686T 快速「東京」


 夜明け間近の高尾からグリーン車で出発。通勤特急だった「はちおうじ」消滅後はグリーン車で出掛けることが多くなった。臨時扱いながらほぼ常時運転されている早朝のかいじは直前では全然席が取れないからだ

  東京→浜松町:E235(車番不明) 7:26発 623G 「山手線」

  浜松町→羽田空港第2T:車番不明 7:36発 「羽田空港第2ターミナル」

 プレミアムクラス、ステイタス所持者向けの優先レーンでチェックイン

 羽田空港の第2ターミナルのトイレは設備不具合で7割が使えないとニュースが流れてきた。そういや検査場近くのトイレは丸ごと封鎖されてたな

 需要を捌ききれずに常に拡張を進めている羽田空港。第2ターミナルでは400番台沖止めスポット、V1スポット付近にサテライトを設置して運用されていたが、旧51番スポット付近から本館への連絡通路が完成し、バスを利用しなくても拡張エリアに行けるようになった

 今回も拡張部分にある50番スポットからの出発。こちら側は初めて利用するが、一番近い側のA検査場からもかなり歩かなければならないので、この辺改良の余地があるな。あと、ショップは殆どなく、ぽつんと寿司屋が開店していたが飲食物の購入は既存部分の売店で済ます必要がある

 サテライトからはこんな感じ。場周道路も道付けが変っているな。50番は大型機なら2つのPBBを使用して1機、小型機なら2機が駐機可能で50A、50Bとして運用できる

 山口宇部から到着したNH412、B767-300ER、JA614A、スターアライアンスカラー

 宮古島行NH1079、理由は解らないが所定7時50分発なのに、1時間弱遅れて8時45分にプッシュバック開始した
 2000m以上の滑走路を持つ空港ならどこでも行ける国内線の働き者だった767も随分見かける機会が減ってきた。全日空からは8xxxレジの機体は全滅し、60XAの機体も一部がエアドゥに移籍しているので10数機が飛ぶのみで、全て国際線にも飛べる長距離型のERである。本来の活躍場所だった国際線も殆どが787に置き換わっており、本機が投入されているのは羽田~ソウル・仁川/金浦、上海・浦東、北京、広州等韓国中国線がメインになっている

 庄内から到着したNH394、A320-200neo、JA220A。近距離国際線向けに導入されたA320neoもコロナ以降国内線にその殆どがコンバートされている。737-800ではやや過大、737-700が担っていた規模の需要には丁度良かったのだろう。国際線も申し訳程度に関空~北京線などで運航されている

 うきはの乗る便はセントレアからNH86で到着。折り返し岩国行きとなった。シップはJA74AN。トータルでは20回以上乗っているB737-800だが、このレジは初めてだ

東京・羽田→岩国・錦帯橋:NH633 9:10発 B737-800 JA74AN 2H(プレミアムクラス)

 ぎりぎりで出掛けることにしたので、通路側しか空いてなかった
 20分過ぎにプッシュバック。Dランを離陸し、内陸を西へ進む
 
 朝食はサンドイッチボックス。きな粉プリンは初めて出たな
 通路側に座っているので外の様子は解らないが、一旦西へオーバーシュートして北に向かって、着陸。タッチダウン直前、右に保存されているPS-1が、地上走行中にF/A-18、F-35、P-3C、US-2が見える。米軍基地内を走行するため、写真撮影は厳禁の旨しきりとアナウンスされていた。前に来た時もそうだったかなぁ?
<岩国錦帯橋空港>

 岩国空港に到着した74AN。11時2分以到着。ここを利用するのは2016年の夏以来だからもう10年近く経っているね。ちょっと遅れて到着しているので、連絡バスを待っているとその先の行程に支障が出る時間になっているので迷わずタクシーに。プレミアムクラス利用だと真っ先に外に飛び出して最初の1台を捉まえられるのでそういう意味でもアッパークラスの恩恵は大きい

 空港から駅東口まで10分弱、1080円。お陰で17分ごろに到着でき、予定通り11時25分発に乗ることが出来た

 電留線にいる115系3000番台を撮影するくらいの時間的余裕はある。岩国以西、下関までは辛うじて115系が残っているが、それも風前の灯だろう。岡山地区への227系投入が決まっているので、それが落ち着けば置き換えが始まる。最後の牙城がこの山陽本線末端なのはかつての急行型153系と同じだ

 そういえば前回来た時は駅舎改良工事中でプレハブ駅舎だった。今は立派な橋上駅舎になっている。12月も目前、次のイベントはクリスマスだ

  岩国→広島:クモハ227-70 11:25発 1534M 普通「白市」 

 昼前の閑散時間帯なので2+2の4連。こんな時間帯でも115系時代は4+4の8連が走っていたので隔世の感がある。8連は輸送力過剰だとしても、広島を跨いで走るなら6連は欲しい

 宮島が見える
 駅ごとに乗客が増えて行って、横川で若干の降車はあったが混み合ったまま広島到着
<広島>

 乗って来た1534M、最後尾のクモハ226-70

 JR中央改札口を出て右に曲がると広い通路の正面全体が広電の新広島駅となっている

 南口再開発に伴って、駅前大橋経由の新線と共に2025年8月3日に開業したばかりの新しい駅だ。JR駅と直結し乗り換え利便性が遥かに向上した。改札前通路からそのまま広電ホームになるので、その間はフラットになりバリアフリーも考慮されている

 4面4線でA~Dの各乗り場と、2つの降車専用ホームが設えられた。各ホームは系統ごとに整理され、行き先が解りやすくなった

 Aホームの横にある駅名標と路線図、時刻表。Aホームは比治山経由宇品港行、5号線が使用するのでその時刻のみが記載されている

 旧駅から猿猴橋町を通り的場町までの狭隘区間は完全に廃止されたが、的場町から先の部分は残されており、来年には循環線として復活する。今回の駅前大橋ルート開業では比治山線の路線も変更せざるを得ず、稲荷町から比治山下までが新線となった

 修学旅行生向けの貸切便と思しき元京都市電の1911が到着した。比治山経由の5系統はこのA番線から出るのが所定のようなので、これが23分発の電車に充当してくれれば丁度よかったが、折り返しは回送になった。これが発車時刻以降までここを占拠したことで乗る予定の電車が入線できず、乗客は溜まるし発車は遅れるし・・・・・・
 なお、旧型の単車は本日この1台きりしか見掛けなかった。吊り掛け車そのものがこれと、700を1台しか見ていない。連接低床車が大量増備されている感は来る度に感じていたが、吊り掛け車は目に見えて減ったな。白島線辺りに行けば簡単に乗れるんだろうけど、輸送力を必要とされる広島駅に入る系統では避けられているんだろうな。もう少し時間に余裕があれば横川で下りて広電を乗り継いでやって来れたのだが、こんなキチキチのプランを組んだのは自分なので仕方ない。横川から江波に向かう8号線なんかは単車が多いので、こちらなら吊り掛け車に乗れたかもしれないな

  広島駅→比治山橋:1012 12:23(30)発 5系統「広島港」

 先述の通り、貸切臨電のせいか遅れて到着、出発。連接車で収容力はあるが、それでも車内はかなり混雑。比治山橋まで乗って取り敢えず駅前大橋ルートは完乗。広電の未乗区間は再び無くなった
<比治山橋>

 一つ手前の比治山下は降りたことがあるし、一つ先の南区役所前も降りたことがるという理由だけでこの電停に降りた

 この辺は石畳の軌道が残っている

 続いてきた宇品港行も1000形だった。1018号は最終増備編成で真っ白なボディに「走る美術館」ラッピング。車内に絵画展示とかされているのだろう

 電停の由来になった比治山橋は南側にある

  比治山橋→稲荷町:1015 12:47発 5系統「広島駅」

 また1000が来た。単車全然走ってないな。特に旧型はさっきの貸切運行の1911だけだ
<比治山下~松川町>

 新線は左折し、休止中の旧線はまっすぐ進む。乗車したことある区間だが、循環線が開業したらまた乗りに来よう
<稲荷町から駅前大橋界隈>

 新線区間を撮影してみたくて稲荷町で下車。稲荷町交差点を真っ直ぐ奥に行くのが的場町、広島駅方面の旧線。八丁堀から来た電車は交差点を左折して広島駅へ向かう。画面左右方向に走っているのが比治山方面への線路

 広島駅から電車やってきた。停車しているのは稲荷町電停。駅から来た電車の停留所は1ヶ所だが、駅行電車は系統によって別々に電停がある。ここから駅へ電車に乗る人はかなり少ないと思うが、乗り場は2か所あるので注意しないと乗りたい電車は別のところから出て勝手に走って行ってしまう可能性がある

 1000形トップナンバーの1001

 続いて宮島行の3901がやってきた。トップナンバーばかりだな

 2019年に登場した最新型5200形5202。Green mover APEX

 開業はしたがまだまだ工事中。アスファルトやコンクリで埋められてしまうのかわからないけど、新規開業区間はバラスト軌道だった。

 広島駅へのアプローチ専用軌道入口で待機する1000形。さっき乗って来た1015だ

 駅へと進入する3908

 市内方面に向けて進行する808

 駅前大橋から見た猿猴川上流

 交差点の横断歩道から駅へのアプローチ橋を見る。信号が変っている間しかこのアングルでは撮影出来ない

 同じく猿猴川下流側。紅葉してきているな

 袂からみると結構勾配があるように見えたが、それほどでもないかな?

 旧線に比べて場内待ちが減ったという話だが、平面交差する以上少なからず駅に入線できずに停止する電車はある。あと、この高架区間は下からは撮影困難だな。ビルの高層階から俯瞰とかなら撮れるかも?
<旧駅~猿猴橋町界隈>

 せっかくなので旧線も見に来た。架線は撤去されたが軌道はそのまま残っている。中央バイクが走っているところの前後に猿猴橋町電停があった。狭いながらも安全地帯があったがどうやらもう撤去されているようだ左側、タクシーの横が市内方面行電停だった。交差点を挟んで向こう側に駅行電停

 振り返って広島駅側。左に曲がって駅前電車ターミナルがあった。雑然としていたが、大都市の路面電車のターミナル見たいで好きだったなぁ。広島以外の国内大都市では路面電車は残っていても、昭和の路面電車ターミナル然としたところはここ広島だけだったから

 自動車交通のメインルートも駅前大橋側に移ったので、旧軌道沿いの通りも車通りが減った。かつてはここに陣取ってやってくる電車をたくさん撮影したっけなぁ・・・・・・

 旧駅と新駅をまとめて。路面電車が高架線を通ってJR駅ビルに突っ込んで行くと言うのは今後の交通体系の発展からすれば喜ばしいものなのだろうけど。少なくとも、広島の路面電車には未来が残されているのだから。地下鉄の発達しない稀有な都市として、広島は長く残るんだろうな

 あわただしく新旧の風景を撮影して広島駅に戻ってきた。新幹線改札内にはマツダ・ロードスターが展示されている

  広島→東広島:725-7710 13:38発 852A こだま852「岡山」 7号車13A 普通車自由席

 一駅10分くらいだし、立ってても良いかな?なんて思っていたが車端部の一人席が空いていたのでそこに収まる
<東広島>

 東広島に到着した、こだま852号、先頭8号車は724-7510。東広島は初めて降りた。なんでこんな所に駅を造ったのかわからない山と畑に囲まれた田舎のど真ん中
 一旦改札出場して入り直す。改札口の写真は撮れなかったが、新幹線駅とは思えないくらい小さな改札で、自動改札が出入両用で3台くらいしかなかった

 乗って来たこだま852がまだ停まっていたのでこちら側からも撮影しておく。この編成は2000年3月に竣工しているので、今年でもう四半世紀、ひかりレールスターとしての運用はもうほぼないので去就が注目されるな

 手前側ホームには500系が入線。どっちもいつ無くなってもおかしくない同士ツーショット

 2018年6月から運行が開始されたハローキティ新幹線だが、とうとう来年、2026年春に運行終了がアナウンスされた。500系を狙って旅程を組むことは多々あったけど、この編成には中々出会えず、恐らく実車を見るのも初めてだろう
 今回の旅行は冒頭で述べた通り、錦川線と広電の新ルート乗車が目的だったが、手配したタイミングと航空券の都合で効率の良いプランニングが出来なかった。岩国空港到着の10分ほど後に錦川線の列車が発車してしまい、そのあと3時間以上時間が空くというローカル線特有の閑散ダイヤの為に無駄な時間が発生していた
 当初予定では、岩国市内、錦帯橋などを見物した後、錦川線を往復し、広島に移動して新線乗車、広島で宿泊するというものだった。しかし、これだと岩国に着いてからあまりに間延びしているのと、広島で宿に入るのが21時過ぎになるという、だったら最初からもっとゆっくり家を出てくれば済むのでは?という効率の悪いものだった
 そこで閃いたのが、先に広島に行って岩国戻ってからまた広島に・・・・・・というぐるぐる回遊するプランだった。広島から新幹線で新岩国に出れば時間も短縮できる。調べてみたら500系、しかもハローキティでの運転日ではないか?これに決めた!・・・・・・という事で東広島までやってきた。え?広島から乗るんじゃないのかって?ちょっとでも長く500系乗りたいじゃない

 ピンクのりぼんでラッピングされた車体側面

 ドア横のキティちゃんは沿線の各府県の名物をデフォルメしている。8号車は大阪、タコヤキ

 7号車は兵庫、これフランスパンかな?神戸は舶来の地だからな?
 
 乗車するドアの注意喚起や様々なインフォメーションもピンクでキティだw

  東広島→新岩国:526-7202 13:56発 849A こだま849「博多」 6号車10A 普通車指定席

 V2編成ハローキティ新幹線

 6号車の指定席はかつてはグリーン車として使用されていたもの。シートピッチは広いし、ふかふかシートなので狙うならここだ。他の号車も指定席は2+2に改良されているが、グリーン車シートの方が格上だからね
 
 2駅で短い時間しか乗らないけど、車内で昼食摂る為に広島駅で駅弁を買っておいた。広島で買っているけど、博多の駅弁、焼き鳥弁当

 丸い断面の500系新幹線もあとどれくらい楽しめるかな・・・・・・

 先頭、博多方の1、2号車はコンセプトルームみたいになっているけど、30分も乗らないので見学は無理だった。残念
<新岩国・清流新岩国>

 新岩国に到着したハローキティ・こだま849号。頑張って新大阪方面ホームまでやって来たけど、500系同士のツーショットには間に合わなかった。出発してゆくのは博多発新大阪行こだま854号

 博多方先頭車、521-7002。1号車はHELLO!PLAZAとなっており、定員外スペースの展示エリア。なのでこの編成が運用に就くときは編成定員が減少するということになる

 さて、本来の目的を果たす時が来た。改札外コンコースに降りると錦川清流線の案内が大きく掲示されていた

 北口に出て新幹線ホームの軒下に設えた連絡通路を進んでゆく。およそ200m先にあるそうだ

 まもなく、新興住宅街の向こうに土手とその上にホームが見えてきた。あそこが錦川鉄道の清流新岩国駅だ
 
 一旦通り越して西側から新幹線連絡通路をみる。清流新岩国駅は写真左側に伸びている。高架下から階段を上がると駅ホームだ。勿論無人駅なので改札なんてものは無い

 ホームへの階段から連絡通路を見る。左へ進むと新幹線、新岩国駅。右は観光バス待機場とあるが、何処向けの観光バスなんだろうか?錦川線に乗ってきて、ここで降りて観光バスに乗る?そうゆう需要があるのかな?
 
 新幹線乗り換えをこれでもかとアピールしている。岩国の街からは離れたこんなところに新幹線駅を作る方もどうかしているが、錦川線の存続のためには新幹線乗り換え需要は取りこぼせないものだろうから必死にもなる

 昔は日本全国各地にあった貨車改造の駅舎や待合室もへってきた。ここはコキフの車掌室部分を取り外して待合室としたそうだ。形態的には2個を背中合わせに結合したように思える。ヨ8000から改造の説もあり、こちらなら両端に庇があることの説明が付く。ちなみに、もともとはコキフの車掌室もヨ8000の車掌室も同一のものであり、台枠にコンテナのように固定して作られた

 かつては御庄駅と言った。三セク転換前、国鉄岩日線開業の1960年から三セク化された後2013年まで御庄を名乗っていた。新幹線乗り換え「可能」駅なのに名称が統一されなかったのは、北海道新幹線開業後奥津軽いまべつ駅と津軽二股駅の例が出現するまで全国唯一の例だった
 故、宮脇俊三氏が著作「時刻表2万キロ」の中で岩日線に乗った際には、「ひょっとすると、新幹線と正式に結びつけてしまったら岩日線を廃線にしにくくなるからでは」と述べている。宮脇氏が岩日線に乗ったのは1970年代も終わりの頃だが、それでも当時からパッとしない業績不良なローカル線だったのだろう

 川西、岩国方を望む。大きな銀杏の木が西日に鮮やかに輝いている。新幹線の高架の先にある信号機はこの先、2kmも先にある森ヶ原信号所の場内信号機である。森ヶ原信号所は川西駅の手前にあり、JR岩徳線との分岐点になっている信号所だ
 つまり、信号所のポイントが岩徳線側に向いている時は、ここから先に列車は進入できないことになる。信号機の直下までは進むことが出来るが、実質この駅で停車して変わるのを待つのだろう。なお、信号機の少し先にはかつての新幹線保線基地への分岐があり、複雑な経路と信号設定がされている

 岩日線を作った当初の国鉄も新幹線連絡を全く考えていなかったわけでは無かったのだろう、貨物列車の運行もあったのでここを交換可能にし、運転の要衝にすることを考えていたようだ。路盤は出来ているが、片面1線だけの運用に終始している。あるいは、岩日線が全線開通したら優等列車等が走ることもあり列車密度ももっと増えていたかもしれない、それを見越していたのかもしれないな。岩日線は「岩国」と山口線の「日原」を結ぶ目的で敷設されたが、国鉄の財政悪化でその手前、錦町までの開業で頓挫してしまった陰陽連絡線の成れの果てなのである

 錦川線ホームから立派な新幹線駅を望む。この風景を見ただけでは、容易に乗り換えができるとは想像も出来ない

  清流新岩国→錦町:NT3002 14:42発 529D 普通「錦町」

 殆どのボックスが埋まっていたので一旦ロングシートに腰掛ける。こうゆうローカル線は末端部に行くにしたがって乗客が減るのでそのうちクロスシート部分が空くだろう
<守内かさ神>

 沿線に家が無いわけでは無いが、ここいらの人も鉄道なんて使わないのだろう
<南河内~行波>

 錦川が近くなってきた。この辺は広々としている
<行波~北河内>

 北河内駅越し岩国行気動車が進入してくるのが見える
<北河内

 NT3001と交換。この列車密度でも途中駅で交換があるんだな

 西岩国を出るとこの北河内まで交換が出来る駅は無い

 東側の畑にポツンとどこかで見たことのあるドアが置いてあるw
<北河内~椋野>

 北河内を出ると一気に谷間が狭まり、集落の姿も消えた
<河山>

 1960年に岩日線が開業した時の最初の終点となった駅。63年に錦町まで延伸されるまで終着駅だった

 構内は広く、かつては鉱山からの搬出でもにぎわったそうだ。錦町方西側にホッパービンがあった。側線がたくさんあったので、その名残で駅舎横には転轍てこがたくさん残されている
<錦町>
 
 50分ほどで錦町に到着。新岩国から乗った乗客のうち半数ほどがここまで乗車してきた。半数と言っても10人弱だが
 計画ではこの先、六日町を経由して山口線日原までが整備区間だったが、開業に漕ぎつけたのはここまでだった。最も、六日町までは路盤の殆どが完成しており、線路を敷けば列車の走行が可能な程度まで工事は進捗していた。現在はこの路盤を利用して雙津峡温泉までタイヤ付き遊覧車(遊園地やテーマパークで走っている列車を模したアレ)が観光客を運んでいる

 錦町は錦川鉄道の要衝。本車と車両基地が設置されている。車庫の奥には2017年にJR東日本から購入した元烏山線のキハ40 1009が留め置かれていた

 烏山線仕様なのでトイレ無し、客室はすべてロングシートだが臨時イベントや貸切臨時列車用として稼働している

 国鉄時代はこのキハ40含め雑多な気動車がたくさん往来したで在ろう錦川線。ノスタルジックな鉄道風景を演出するには格好の題材

 もう一昔前ならキハ52などが譲渡されていたと思うが、種車もなければ経年で受け入れても満足に稼働出来ないだろうから、キハ40辺りがぎりぎりのところだろう。この1009にしても製造は昭和57年なのでもう40年選手だ。それでもお隣のJR西日本ではまだ多数が活躍中なので部品の手配などもし易いだろう

 現状、烏山カラーのままだが、国鉄時代の朱色に塗り直したりはしないのだろうか?

 ホームの端部から構内を望む。終着駅だがホームは片面1線のみ

 街は西側奥に広がっている。鉄道は街の東の端を掠めるように走り、そのまま北に抜けるように計画された

 腕木信号機と乗って来たNT3002
 
 腕木信号機は河山で使用されていたものを移設したそうだ

 錦町駅舎。2階に本社機能が入っているそうだ。ここから六日町までの未成区間を辿るバスが出ている。六日町まで出れば広島行の高速バスも出ているが、そのまま岩国に戻った方が何かと都合が良さそう

 駅前通り、人気が無い。こんな辺鄙なところでも夏場は清流を求めて観光客が来るのだろうか?

 錦町の人口は1600人あまりで高齢化、過疎化が進む。駅前に活気は無く、商店も開いているものは皆無だった

 岩日線は陰陽連絡よりもこの鉱山からの産出が最初の目的だったんだろうな。開業時から乗客の少なさは懸念されていたので、貨物輸送によって少しでも営業成績を向上させたかったのだろう

 錦町駅は工事の都合上終点になっただけで、延伸開業後も国鉄職員が居たのは河山のみと言われている。重要度は河山の方が遥かに上だったのだ

 少なくとも3本程度の側線があり、2線はホッパーに入っていたようだ。左写真の機関車はC11だが、右はD51である。構内入換にC11が活躍し、本線走行はD51が担ったのであろう。重い4軸動輪のD51が入れる程度の重軌道で整備されていたことが判る

 河山駅の腕木信号機

 何処にこんなに人が居たんだろうね。キハ52か20の単行列車と、キハ55系列の3両連結列車の交換風景だ。キハ55系列の登場は1956年なのでこのころは旧準急色。実際は芸備線の準急ちどりなんかに使用されていた車両だろう。二両目は小窓がずらっと並んでいるのでグリーン車キロ25だろう。キロ25の普通車格下げは1967年から早くも始まっている

 車両交換をするらしく、NT3002が本線岩国方に引き上げていった。これだけ見ると錦町に入線してくる列車のようだ

 車両基地へ入線する3002。NT3000は4両が所属し、4両それぞれが違う色に塗られている。さっきすれ違った3001がブルー、この3002がピンク、3003がグリーン、3004がイエローである
 それぞれにコンセプトのあるラッピングが施されており、3002は桜、3001は清流のブルー、3003は森林のグリーン、3004は蛍の光のイエロー。蛍が見れるところが沿線にあるのかな?

 黄色は庫の奥にいるので、次に登板するのはこのグリーンかな?

 と、思っていたらやっぱりグリーンが動き出した

 同じように本線に引き出されてホームに据え付けられるのだが、これも山の中を走ってきた列車のような写真が撮れた。来た列車がそのまま折り返すような運転だったらこんな写真は撮れなかったのでラッキーだった

 3002はキハ40の前に留置され洗車が始まった。3003が動いたの、庫内の3004イエローが少し見えるようになったね

 そういうわけで、次の岩国行はこのNT3003となった。それでもまだ発車時刻までは時間がある

 結局、錦帯橋見ないまま終わってしまった。そんなに頻繁に岩国に来る用事なんてないので、この路線に乗ってしまったらいよいよ足が遠のくな
 
 所謂萌え絵を採用する例が平成後期から増えた。鉄道には関係ないが、地方に行くとこうした公共ポスターもよく見る

 近隣住民の為の市営バスだが、勿論観光客も乗れる。錦町からは先述の六日町方面含む5方面に運行している。沿線は鉄道だけでなくバス路線も衰退激しく、民間企業が徹底した各路線を岩国市が引き継いで運行している

 錦川鉄道の巡回車。錦川線は増水でも運休するくらい天災には弱いので、迅速に現場に駆け付けるにはこうした自動車も必要

 ドアが空いたので車内に

 車体中央部に転換クロスシートが並ぶ

 窓割とは合っていないな

 運転台

  錦町→岩国:NT3003 16:05発 534D 普通「岩国」


 中間各駅からは車内精算だが、錦町には自動券売機が設置されており、川西から先JR線への連絡切符を発売している。もっとも、立ち食い蕎麦の食券機に毛が生えた程度のものなので、裏が白い非磁気化券である。今回は広島までの乗車券を購入した
<柳瀬>

 一駅隣の柳瀬
<河内>

 さっきも撮ったなこのアングルw
<河山~根笠>

 沈下橋だ
<清流みはらし>

 根笠~南桑間にある臨時駅。アナウンス付きで徐行して走ってくれたので撮影できた

 臨時列車やイベント列車しか停まらない。駅に出入りする外部からの道路も無いので秘境駅である。その名の通り目の前は錦川が良く見える
<南桑>

 南桑駅は錦川と山の合間に作られているため、集落に出るには川を渡らなければならない。駅と集落を唯一行き出来るのがこの南桑橋だ
<南桑~椋野>
 「かじかの滝」。どうやら地形的に弱い超減速運転区間を観光スポットにしている感がある。さっき乗った列車もいくつかの滝の紹介アナウンスが流れていた

 駅は辺鄙なところにあるが、対岸に続く集落は意外と広く、小学校もある

 美川小学校越しに夕日に照らされる稜線を見る。大分陽は落ちてきて、背後の山が陰になって集落に降りている
<北河内>

 さっきの「どこでもドア」もっと良く見えるな

 ほんとなんでここにあるんだろうな?
 地元有志が観光客誘致の為に休耕田をひまわり畑に。そのうえ、どこでもドアを設置して写真スポットに、という事らしい

 錦町行と交換。ずっと乗ってみて、途中交換可能駅はここしかないことが解った。錦町はホームが1線しかないし、旅客列車を複数入れるられるのはここだけなんだ
<北河内~行波>

 駅前には枯れ果てた野原が広がるのみ。唯一の交換駅も設備があるからここで交換しているだけで、大きな街があるとかそうゆうことではない。北河内の集落は駅から西へ細く続いた県道沿いに広がっている

 随分暮れてきた。陽のあるうちに岩国に着けるかな・・・・・・
<清流新岩国>
 初めてまとまった乗車があった。やはり岩国~清流新岩国間が一番利用率が高そうに思える
<川西>
 岩徳線が寄ってきて合流。ここが森ヶ原信号所だ。錦川線はここまでなので無事に完乗。これで広島、山口県下から未乗線区が無くなった。同時に中国地方からも未乗線区が無くなり、本州西側に残るのは六甲山地と天橋立にあるケーブルカーだけとなった

 駅名標のデザインから判る通り、川西はJR管理駅。ここからは岩徳線に乗り入れて岩国まで。ここは随分前に乗ったことがある
<西岩国>

 かつては岩国駅だったこともある西岩国。モダンな造りで本線の列車が行き交った当時の風格がある
<岩国>

 岩国に到着したNT3003。全線完乗に向けた貴重な一線を乗り終えた

 錦川線到着と入換に発車する17時17分発、岩徳線経由徳山行2237D。キハ47の2連。西岩国で交換するダイヤも作れるが、そんな無理をしなくても自在にダイヤ設定できる程度の列車密度しかない

 直ぐの連絡で、今日再びの山陽本線。1570M西条行のクハ226-20に乗り込む

  岩国→広島:クハ226-20 17:27発 1570M 普通「西条」

 夕方ラッシュ時間帯なので今度は3+3の6両だ。昼間以上に混み合ってもう真っ暗な中広島を目指す
<広島>

 隣のホームにて発車待ちのキハ40 2132他の2連、18時28分発の芸備線三次行1864D。

 芸備線は開業110周年なんだな。三次以東、備後落合、新見方面は先行き怪しいけど、広島側は高速バスと競合しているものの善戦しているのだろう。狩留家辺りまでは広島のベッドタウンだろうから通勤通学需要も多い

  広島駅新幹線口→広島空港:空港リムジンバス 18:30発 「広島空港」

 懸念していた広島駅周辺の渋滞もほぼなく、高速道路を経由して時間通り50分ほどで広島空港に到着した。利用客は少なかった。広島空港もほとんどが車利用なんだろうな

 そのまま最終便で東京へ帰ることも可能だが、今日は空港横の広島エアポートホテルに投宿。ターミナルから徒歩5分。エアラインクルーも昔から利用する由緒ある(?)ホテルだ

 部屋にイン。おまかせプランにしたらツインルームを宛がわれて広々

 空港が見えるけど、ほとんどもう発着は無い

 空港の自販機で買ったもみじ饅頭とカップラーメン食べて夕食終了。広島レベルでもターミナル内の飲食店は軒並み20時まで、19時半にはラストオーダーで今日は間に合わなかった


<11/29>


 払暁の広島空港からおはようございます。今日も良い天気
 
 朝からエアバスで不具合あったとかでANAは33便が欠航するとか言っておる・・・・・・太陽光フレアの影響で舵が誤作動起こすとかでシステムアップデートが必要ってことらしい。1機当たり4時間程度掛かるらしいので、欠航便が発生する由。行程模索中は岩国から初便で帰る案もあったが、採用していたら欠航していたな・・・・・・

 ライトアップされた紅葉を見ながらターミナルへ歩く。標高も高い山の中にあるのでもうかなり寒い

 出発準備中のシップはB787-8、JA819A。昨晩東京から飛んできてオーバーナイトステイした機体だ

広島→東京・羽田:NH672 7:35発 B787-8 JA819A 1K

 奇しくも2014年に同じ広島から東京へ飛んだのと同じ機材である

 搭乗中に朝日が昇ってきた

 さよなら広島

 朝陽のなかクライム
 
 概ね傾向は同じ、サンド系の朝食だが今朝はクロワッサン。デザートはこれも初めて出てきたパック入りゼリーだった

 追加でおかしもいただく
 前回乗った同じ広島発672便はコロナ真っ最中で乗客も少なく、機材は小さなA320neo。トータル10数人の搭乗でプレミアムクラスはうきは一人きりだったことを思うと、随分需要も回復したんだな。土曜日ということもあるし、この土日で東京へ遊びに行く人も結構乗っているんだろうな

 右の窓側で殆ど海しか見えなかったので、陸地が見えてきたらもう房総半島だった

 君津の火力発電所を横に見て、Aランウェイに着陸

 昨日、油圧トラブルで緊急着陸したデルタのA350が端っこに駐っていたな

 昨日来た道をそのまま辿って帰る。浜松町から東京へ。中央快速線はもちろんグリーン車だ