上越庄内紀行


<2023/12/25>

 クリスマスである。午前中に研修を終えて帰宅したうきはは、妻と娘を神奈川の実家に送り届け、単身再び八王子に戻ってきていた。
 圏央道あきる野IC付近の事故で順調だった帰路は降りる高尾山インター直前で渋滞に掴まり、第一案を逃す結果となった・・・・・・

  八王子→新宿:E352-5 17:14発 3140M 特急かいじ40「新宿」 12号車12D 普通車指定席


 タッチの差で当初予定の八王子17時6分発臨時富士回遊72号は乗れなかった。せっかくだからたまにはE257乗りたかったな

  新宿→東京:E233 17:58発 1708H 快速「東京」


 弁当買い込んで20番線に上がった。列車の指定は変更済み。乗車列車は最終的にたにがわ411号になった

 新潟より最前部12号車はグランシャリオ

 前回新潟方面に出かけたのは2022年の年末で、上越新幹線そのものは今年の2月に高崎まで乗っているが、その後の3月改正で使用する列車はすべてE7系に変更された。これによって、各駅停車のたにがわ含めてすべての列車が3クラスになった

  東京→越後湯沢:E714-23 18:32発 2411C たにがわ411「越後湯沢」 12号車2A グランクラス


 そんなわけで、大枚叩いて、グランクラスに乗車する

 2月乗った時も高崎までお試し乗車したけど、今回は終点まで。最終的に、越後湯沢まで貸切だった
 もっとも、上越新幹線は全線乗っても短距離短時間の為サービスは簡略化されており、アテンダントも乗車しない。座席だけの提供なので料金も若干安い

 前述の通り、食事は出ないので自分で購入する必要がある

 今回は「牛すきと焼肉弁当」をチョイスした
 列車は各駅停車タイプなのだが、さすがに新幹線なので早い。停車駅も上野、大宮、熊谷、本庄早稲田、高崎、上毛高原、越後湯沢の7駅なので1時間25分で着いてしまう。熊谷や本庄早稲田で後続列車の通過退避なども無いのでスムーズに上越国境を越えてしまう
<越後湯沢>

 越後湯沢に到着したE714-23以下12連
 快適な1時間半であった

 折り返しは営業にはならないようだ

 湯沢はみぞれだ。新幹線高架下の駐車場を抜けて、なるべく雨雪に当たらないように距離を稼ぐ

 ほとんど雨の中、小走りに進んで本日の宿、湯沢ニューオータニ様に到着
 その名の通り、東京にあるホテル・ニューオータニのグループホテルで、100%子会社のHRTニューオータニが経営している

 食事無し素泊まりなので最初から布団が敷かれた部屋にイン

 お茶請けは越後湯沢名物「笹雪」。つぶあんを笹の香りのやわ餅で包んだおかし

 数日前には大雪だったが直近で天気が良かったので道路の雪は融けてしまっている

 ちょっと物足りない積雪量かな?
 一通り荷ほどきして、大浴場に行って冷えた身体を暖める。クリスマスに好き好んで越後湯沢くんだりまで来る物好きは少ないと見えて、外国人観光客はいるものの宿は静か。温泉大浴場も貸切であった。粉雪舞う露天風呂が冬の旅行の醍醐味
 
 東京駅で買ったもう一つの駅弁「まぐろ・いくら弁当」を食べてから就寝


<12/26>

 飯山線乗ろうかとか、糸魚川まで行こうかとか色々考えたが、もっと北を目指すことにした。それが可能だと3日ほど前に気付いた

 窓を開けて山のシンとした空気を吸う

 雪国特有の朝。大好き

 身支度整えて越後湯沢駅へ

 除雪と架線の霜取りを行う「カッター」はいないな・・・・・・今年はしなの鉄道方面しかまだ運転されていないそうだ

 東側の山並み。こっち側は行ったことないな。温泉街とは反対だし、いつも宿に泊まるだけだもんな

 ホームの温泉噴水。噴水?足湯ならぬ、手湯、といったところか

  越後湯沢→新潟:E726-433 7:23発 1301C とき301「新潟」 8号車6E 普通車指定席

 東京発新潟行の1番列車。これより早い列車は越後湯沢始発の7時3分発とき481号しかない。距離が短い上越新幹線の中で、貴重な東京発着ではない列車
 東京発の1番列車だけあって乗車率は良い指定席も3~4割は埋まっているかな?
<越後湯沢~浦佐>

 もう一声って感じの積雪だな

 日差しが出てきたよ。下越は今日は天気良いのかね?
<長岡>
 新潟への通勤圏となり、8時過ぎに到着するこの列車は時間も丁度良いのか自由席はどこも長蛇の列だ
<燕三条~長岡>
 弥彦山を見ながら北へ
<新潟>

 乗り換え指定列車なのか、両側のドアの開く11番線に到着

 乗り換えホーム。乗り換え改札を通過して在来線5番線に移動
 新潟駅は2018年から段階的に在来線の高架化工事が進められており、当初は2~5番線が高架となり、地上の8、9番線が存置されたが、2022年の6月には残る1番線も高架化され、全線が高架ホームでの営業となった

 4番線で発車を待つ村上発関屋行1926MのクモハE128-121
 朝、ラッシュ時なので越後線、白新線、信越本線と磐越西線からの直通列車がひっきりなしに往来するが、普通列車は見渡す限りE129に切り替わった。写真の100番台が2両で、0番台が4両を組成し、2~8連までの需要に応じた編成を組む。最後まで残った115系も2022年の3月改正で運用離脱しており、電車はこのE129系だけである。他に、磐越西線のキハ110とGV-E400が僅かに運行されている

 普通列車が発車すると、上沼垂区からE653系7連が回送されてきた。折り返し、秋田行特急いなほ1号とな編成だ。クロE652-1003を先頭とする7両編成だ

  新潟→鶴岡:クロE652-1003 8:22発 1M 特急いなほ1「秋田」 1号車2A グリーン車指定席

 JR東日本の「1」列車は永らくこんなところを走っている。久々に羽越本線をいなほで北上してみようと思ってこんなプランになったわけだ。学生時代はフレッシュひたちで随分とお世話になったE653だが、新潟に移ってからは2022年の年末にしらゆきに乗って以来だな。7両のいなほ向けは初めてだ

 せっかくなので評判のグリーン席を奢った。日本海側が2列席

 山側が1列席。一人旅なら1列席が気楽だが、海が見たいので今回は2列席の窓側を抑えた。年末の朝一の便なら隣には来ないだろうという算段
 ひたちに使用していた勝田電車区時代は7両基本編成、4両付属編成ともにモノクラスだったが、いなほ転用に当たって7両編成は1000番台グリーン車組み込み、4両編成は1100番台モノクラスに改造された
 7両編成のグリーン車は秋田方先頭車を改造しクロE653-100×とし、従来は普通車だったので2連の大型窓を1座席で占有できるレイアウトとした。柱の部分に前後席を隔てる大きな衝立を設置し、リクライニングしても後席に全く支障が出ない構造にしたのは特筆に値する。側扉のないコンパートメントのような構造だ

 前より4/5位が客席で

 中間デッキ寄りがフリースペースになっている。窓側を向いた山側席

 海側は簡易テーブルをはさんだ向かい合わせ席。座って見るというよりかは、テーブルにコーヒーでも置いて、立って肘ついて外を眺めるのが正解のようだ
<東新潟>

 いつも何がいるか気になる新潟貨物ターミナル。DD200-5が入換を行っている

 速すぎてピント合わない。ここも新型ばかりになったのだな。上の5号機とはエンドの向きが違う

 EF510。遠く、庫の中にはEH200も見える。本線本務機もJR化以後の形式ばかりになった。上越線系統はH級が入れるが、縦貫線にはH級が入らないので広い範囲でEF510の独壇場だ
<大形~新崎>

 阿賀野川を渡る
<新発田>

<中条~平木田>
 西側に専用線跡が続く。中条駅から1.5kmほど本線と並走した専用線は胎内川手前のクラレ中条事業所に至る

 専用線は2008年に廃止になったが、工場内には荷役ホームが残る

 胎内川の手前にはヤードが広がっておりタンク車がたむろしていた。ここからは苛性ソーダや塩酸が酒田港に向けて発送されていた。使用されていた貨車はタキ3700やタキ5050。専用線を牽引するスイッチャーは何両かいたようだ。運行は日通が担っていた
<坂町>

 米坂線分岐駅だが、災害で運休中につき列車の姿は無い。2022年8月の集中豪雨で手の子~羽前椿間の小白川橋梁が崩壊するなど各所で寸断され、坂町~今泉間で運休バス代行となっている。元々閑散線区で冬季の道路事情が悪いので生き延びてきた路線なので平成以降の道路改良で鉄道としての役割はほぼ終わっている。最近は新潟県、山形県、JR、3者での存廃問題が持ち上がり議論中である
 東北の他の路線と同様、キハ52や58がいた頃はしょっちゅう乗り降りした駅だが、国鉄型キハが過去帳入りして以来ご無沙汰だな
 羽越線に至っては更にこの先は四半世紀ぶり位になるのではないだろうか・・・・・・
<村上>

 留置線の向こうに防雪林が見える村上に到着

 新潟近郊区間はここまで。直流電車はここで折り返し、普通列車は気動車のみが直通する。まだこの先もしばらくは新潟県だけど、この先は東北のイメージだ
<村上~間島>
 交直デッドセクション。「一部の車両を除き、照明が消えます」というアナウンス。一部の車両ってのがグリーンかな?と思ったがしっかり空調照明が停止した。多分、車掌室の付いている車両ってことだろうな、アナウンス機器の電源生きてるみたいだし
 デッドセクションは村上駅発車後左にカーブした後の直線区間。電灯、空調が停止し、復帰すると直流1500vから交流20000vに変更完了。列車は力行を再開し右にカーブして三面川を渡ってゆく。川の先からは急速に山が迫り列車は日本海の海べりへと躍り出てゆく

 左側車窓に寒空の日本海が広がった

 冬季特有の白波が間断なく打ち付けるような荒々しさは今日はなりを潜めている。遠くに粟島が見えてきた
<越後早川~桑川>



 粟島が真横にきた。島の上はちょっと天気が良さそうだな
 村上市から北東35kmの海上にある粟島は周囲23.1kmの小島で縄文時代の遺跡があることからそのころから定住していた可能性が高いとされている
<桑川~今川>

 ここからが景勝地「笹川流れ」
 日本屈指の透明度を誇り、日本海の荒波に侵食して出来た奇岩、岩礁、洞窟などが11kmに渡って続く

 正面は君戻し岩。砂浜は笹川海水浴場

 鷹巣岩。岩礁と砂浜が繰り返し現れる

 板貝海水浴場

<今川>

 たまに現れる小駅を通過してゆく
<今川~越後寒川>

<勝木~府屋>

 海側を走っていた旧線跡が別れてゆく。現在線は複線分の新トンネルを単線で抜けてゆく
<府屋>

 先頭車だから全然駅の施設写らないんだ

 車内表示器でだけ、それとわかる
<あつみ温泉~五十川>

 立岩

 岩そのものが信仰の対象になっているように、手前側に神社、岩にも鳥居がある
<小波渡~三瀬>

 村上から沿ってきた日本海岸から右へと別れ庄内平野に向けて、内陸に入り込む。ここはもう鶴岡市である。この先、羽越本線で海が見えるのは鶴岡、余目、酒田、遊佐を過ぎて女鹿の手前辺りである
<三瀬~羽前水沢>

 小さな峠を越えて庄内平野に降りてゆく

 内陸はさすがに雪が増えてくるね

 高い山は東側に月山や鳥海山を擁する出羽山地が続き、日本海側から侵入した雪雲はこれら山脈に遮られ停滞してこの平野部に雪を降らす

 開けてきた

 庄内平野の水田が続く。最上川の河口部に広がり日本有数の穀倉地帯である
<鶴岡>

 新潟から2時間弱。鶴岡に到着

 このまま秋田まで乗り通したいくらい快適で、久々の羽越本線は無茶苦茶楽しくて刺激的だった

 入れ替わりに酒田発村上行の824Dが発車してゆく。GV-E400-2他の2連

 いなほのPOP

 駅前に出てみたが雨だな・・・・・・

 連絡バスまでちょっと時間があるので、バスの始発となるバスターミナルまで歩いてきた

 ショッピングモールに併設した小さなバスターミナル

 鶴岡駅からはゆっくり歩いても5分とかからない

 羽黒山御神木の輪切り。御神木切り倒したのだろうか・・・・・・

  エスモールバスターミナル→庄内空港:庄内交通 10:42発 「庄内空港」

 バスは鶴岡駅を経由して空港へと行く。ターミナルから乗った場合は20円高い
<庄内空港>

 20分少々で「おいしい庄内空港」こと庄内空港へ到着

 現在は全日空の東京便しかないのでカウンターも1社のみでコンパクト

 展望デッキに上がってみたが、この時間は自分が搭乗する東京便しか来ないのでエプロンは閑散。自家用機、小型機の運航もあまり盛んではないのかな?
 最近ではコロナ前にジェットスターが成田便を飛ばし始め活性化にちょっとは弾みがつくかな?と思ったものだが、コロナの旅客減で1年ほどで運休し結局廃止されてしまった。開港以来の路線は東京便のみで現在は1日5往復が運航されているが、機材はA320や321がメインで需要はあまり太くない。かつては新千歳や伊丹、関空線が運航されていたがいずれも廃止されている。どれも全日空グループでの運航で、日本航空系はジェットスター以外乗り入れていない
 庄内地方はどこに出るにも隘路で直行できる空路は非常に有用なのだが、そもそも移動需要に恵まれないのか活用しきれていないように思える。東京便の搭乗率は悪くは無いが、機材を大型化するほどではないのだろうし。ただし、セイコーエプソンの事業所がある関係で松本から社用機が定期運行されており、ビジネス機の利用を拡大することで商機があるともいえる

 展望デッキ前の小フロアには飛来したことないような会社のモデルプレーンも展示されている

 おや?と思った右下はATR72だ。ATRのデモ機塗装のようだが、2012年にはスターフライヤーが出資して地域航空会社LCCが誕生しており、その使用機がATR72だった。LINKと名付けられた会社は実機が2機フルカラーで完成し試験飛行まで行っていたが、結局資金ショートして運航開始前に倒産、幻となった。そんな会社が就航してくるかもしれない、それでこんなものがここに展示されているのかな?おとなり新潟県では新たにTOKIエアという新規航空会社が就航間近で同社がATR72を使用しているので、業績が安定して来ればATRが就航する未来もあるかもね?
 
 出発ロビーに面白い自販機があった。国際線エコノミークラスの機内食を販売する自販機だ。エコノミーだと箱入りのレンチンミールだからこんな販売方法も可能だろうけど、国際線就航している羽田や成田じゃなくてなんで庄内なんだろうね?国内空港初って書いてあるし・・・・・・いちいち羽田便で運んでくるのかな

 驟雨をついて羽田から搭乗機がやってきた。A320-200neo JA217Aだ。今年のフライトはA320に始まって(2月大館)、320で終わるんだな

庄内→東京・羽田:NH398 12:10発 A320-200neo JA217A 1K(プレミアムクラス)

 
 短距離だけどプレミアムクラス乗る。運賃差が余りないので、だったら安楽椅子だよ

 プッシュバックエンジンスタート。庄内空港利用実績解除。これで東北で乗り降りしたことないの花巻空港と福島空港だけになった

 ランウェイエンド、ターニングパットで転回

 西、日本海側に向かって離陸

 すぐに左旋回して東に向かう。湯野浜温泉、加茂港が見える

 庄内平野の南西側奥

 雲に切れ間から覗いた太陽が雪の水田を照らす。まもなく雪雲に突っ込んで下界は見えなくなった

 雲上に出てレベルフライト

 短距離便だけどちゃんと食事が出る
 
 ちらし寿司と暖かい味噌汁は有難い
 機は山形を東に抜けて宮城、福島の県境辺りから南下。福島の浜通りと中通りの間あたりを関東に向けて飛行してゆく。東北の雪雲が切れて眼下が見えるようになってきた

 福島市北側。伊達、桑折、奥が板谷峠だ

 東北本線に東側を南下してゆく。正面左は安達太良山

 羽田に向けてディセントを開始している。山の中のサーキットはかつて「ツインリンクもてぎ」と言ったモビリティリゾートもてぎだ

 すぐに次に見えてきたオーバルコースは日産の茂木試験場

 快晴の関東平野に入ってきた

 海上自衛隊下総航空基地

 陸上自衛隊習志野駐屯地。奥に東京湾も見えてきた

 一回東に振って・・・・・・木更津からのAかCラン着陸かな?

 蘇我上空で西へ回った。木更津からファイナルならここで西に機首を向けないな。東京湾北側を回ってBかDラン着陸だな

 どうやらDランらしい
 
 なんか同航しているな。ホワイトボディに赤と紫・・・・・・デルタかな

 

 デルタの350くさいな。ゲートブリッジと。アトランタからの295便らしい

 まもなく、海上のDランに着陸

 イーブイジェットだ

 到着は沖止めスポット。ただしサテライトPBB付き

 到着、降機。乗って来たJA217A

 連絡バス内から。ロサンゼルス行アメリカン170便のB787-8

 到着したB787-9、JA830A

 JA613A

 沖止めでターミナルビル出る時間が遅くなったので、帰りは予定していた新宿発の特急列車に微妙に間に合わなそう。とりあえず、モノレールに乗ったものの、30分後の特急にすると待ち時間が無駄だなぁ・・・・・・
 
 結局、東京15時15分発のかいじを予約して、時間まで秋葉でウインドウショッピングしてから帰宅した