甲州富嶽周遊紀行


<2021/7/16>

  高尾→八王子:クハ211−2 18:39発 550M 普通「立川」

 いろいろ選択する列車はあるが、とりあえずあんまり乗る機会ない211系で出発するか

  八王子→甲府:サロE353−14 19:06発 3147M 特急かいじ47号「竜王」 9号車3D グリーン車指定席

 金曜の夕方良い時間なのだが、あまり乗客は多くないな
<大月>

 結構降りたな
<甲府>

 甲府に到着したかいじ47号。列車は入庫の都合でとなりの竜王まで行く

 あんまり甲府駅って降りたこと無いな。立派な駅ビルだな。地方の中心駅そのものだ
 
 今日は駅至近の「城のホテル」に投宿。2020年6月にオープンしたまだ新しいホテル

 目の前に甲府駅が見える。身延線ホームに停まるのは4011Mワイドビューふじかわ11号として到着した373系だ

 宿の様子がわかったのでちょっと散歩に出てこよう

 かいじの車内からお城がライトアップされていたのが見えていたので、照明消される前に出掛けてきた

 20時回っているのけど、公園の中もまだ入れそうだな
 さっき降りてきた甲府駅に戻ってきた

 今度は身延線ホームへ

 停車していた313系に乗り込む。ラッシュ時なので3両編成のツーマン運行だ。クモハ313−2605以下3連

 良く見たら購入した切符は9000番。キリ番だったw

  甲府→善光寺:モハ313−2605 21:02発 3744M 普通「身延」

 この辺のラッシュの輸送方向はわからないが、甲府から離れるほうがきっと輸送の主体だろう。それでも全ての座席が埋まらない程度の乗車率
<善光寺>
 
 ふた駅走って築堤の上の善光寺で下車。何人か降りて、何人か乗っていった
 かつては駅舎があったそうだが現在は完全に開放状態。乗車駅証明書の発行機もなかった。ワンマン列車では列車側に整理券発行機が付いているが、乗ってきた列車のように3両ツーマン車だと乗車駅を証明するものが入手できない

 中央本線から離れてカーブした築堤の上にある無人駅。どんなところか気になっていたので来て見た。暗いから判りにくいけど、周囲は住宅地が広がっているみたいだ
 駅名の由来になった甲斐善光寺は中央本線を越えた先、北へ500mほど行ったところだ。中央本線には善光寺にアクセスする駅は無いし、最寄り駅と言われれば確かにここがそうだが、強いて言えば中央本線の酒折からいけないことも無い

 身延方。築堤の先は濁川を渡る橋梁。橋梁へのアプローチとなる築堤上に駅がある。濁川はこの先で笛吹川に合流。笛吹川は荒川や釜無川と合流しながら大きくなり富士川になって駿河湾に注ぐ川だ
 時間も時間なので列車が行ってしまうと乗客は一掃され次の列車間近までは新たな乗客は現れない。次の甲府行は21時33発。およそ20分程度の待ち時間がある

 うーん・・・・・・特にすることも無いし、何か出来るところもないんだよな・・・・・・
 身延線てのはもともと私鉄で、駅間距離はJRの地方線区にしては短い。特に甲府近辺は顕著だ・・・・・・よし、やるか

 駅を出て、左へ、身延線の築堤を地下道で抜けて住宅街へ。あやしげな水路を渡る橋を通過して、一本道をずんずん進む。住宅街なので人の気配が皆無ではないのだが、該当は少ないし通行人なんてもってのほかに無い。ちょっと薄気味悪さを感じるね
 15分ほど歩くと

 踏切の脇にこれまた人気の無い駅が現れた。電気も点いてるし、現役の駅であることは確かだw
 ってまぁ、距離を考えて行けると思ったから隣の駅までひと駅散歩してきたわけだがw夏場はこんな夜じゃないと散歩なんか出来ないな
<金手>
 
 というわけで、やってきたのはもうひとつの気になっていた駅、金手。甲府〜金手〜善光寺の順に駅があるので、善光寺からひと駅甲府寄りに歩いてきたというわけだ
 金手は甲府の隣駅なのでもっと住宅地に近いのだが、善光寺に負けじ劣らじと人気が無い

 そして、狭いホームの目の前は中央本線の列車が我関せずとビュンビュン飛ばして走る。中央本線方には駅は無い。普通列車だってもちろん通過してゆく

 うろうろ駅を見ていたら甲府行の電車がちゃんとやってきた。こんな人気の無い駅で待っていると、本当に電車がやってくるのか不安になるよねwそのまま善光寺で待ちぼうけするよりよっぽど有効に時間が使えた

  金手→甲府:クハ312−3004 21:36発 3637G 普通「甲府」


 甲府に到着。乗ってきたクハ312−3004
 夕食買って宿に戻る。夕食の前に高層階にある天然温泉大浴場で一息

 大浴場の外に展望デッキがあってライトアップされた城址公園が一望できた


<7/17>


 今日も良い天気だ

 駅前の自販機。山梨交通バス仕様の自販機。山梨交通は国際興業系のバス会社なんだな

 そして、今日も身延線からスタート。甲府駅で発車待ちのワイドビューふじかわ4号、クモハ373−7以下3連。今日は久々にワイドビューふじかわに乗って富士まで南下してみるよ。

  甲府→富士:クハ372−7 8:45発 4004M 特急ワイドビューふじかわ4号「静岡」 1号車3D 普通車指定席

 指定席は1番後ろの1両。それと2号車のセミコンパートメント席
 土曜日の朝だけあって利用客は多くない

 妻面の壁に貼ってあったポスター。ふじかわが373系になってから、つまり急行から特急になってから4半世紀も経ったんだな。初めて身延線に乗ったときはまだ165系の急行富士川だったものな。あ、去年の10月で25年か。もう26年目だなw
 このポスターはSNSで公表されていたのだが、社員の奥さんが描いたものだったとか?

 快晴の中、甲府盆地を進む。富士山もてっぺんまでくっきり見えるね
 主要駅に点々と停まりながら、少しの乗降を繰り返しつつ1時間ほど、
<身延>
 
 線名の由来となった身延に到着。交換待ち。3分停車プチ下車。乗っているクハ372−7を撮影
 沿線の中核駅なのだが、あまり乗降は無いね・・・・・・甲府行の特急ワイドビューふじかわ1号と交換して出発
<沼久保〜西富士宮>
 沼久保から西富士宮にかけての平地に降りるところ、富士山の眺望スポットは反対側のD席の方が視界は良好だな

 A席で視界が広がるのは完全に降りきった西富士宮至近になってからだ
<富士>

 富士に到着したワイドビューふじかわ4号。ここで進行方向を換え、東海道本線に乗り入れて静岡まで行く
 数日後のニュースで概ね身延線に沿っている中部横断自動車道の未開通区間、南部IC〜下部温泉早川IC間が2021年8月29日に開通すると公表された。これによって中部横断自動車道の南部区間、新東名の清水JCTから中央道の双葉JCTまでが全線開業し、静岡から甲府にかけては高速バスで1時間40分程度に所要時間が短縮されると言う
 これまで静岡・富士〜甲府間の輸送の主力は身延線の特急であったが、所要時間は隘路を行く関係で富士〜甲府間でも1時間50分、静岡〜甲府間では2時間15分もかかり、仮に高速バスが1時間40分で同区間を結ぶと完全に太刀打ちできない
 有利なのは定員で見たときの運行コストくらいで、繁忙期でも運転手さえ確保できればバスは増便対応できるのでこれも絶対的なアドバンテージにはなりえない。バスの運行ルートと便数次第になってしまうが、身延線の高速化は期待できないのでこの先数年が正念場かな・・・・・・リニア中央新幹線の山梨県駅が身延線と連絡していれば下部、身延方面へのアクセス列車として活用も出来たろうけど、残念ながらリニアの山梨県駅は身延線とは関係ない位置に出来るんだよな・・・・・・

  富士→原:クモハ211−6003 10:37発 1442M 普通「熱海」

 211系2+3の5連。211系オンリーで組成されるとロングシートはともかく、トイレは無しになってしまう

<原>
 降りたこと無いので、原で下車する
 
 乗車してきたクモハ211−6003。JR東海は新型315系導入を決定しており、211系が置換えの対象になっている。新型が入ったら、名古屋地区で新快速運用に就いている313系が東海道ローカルにやってくるだろうし、この辺で211系が見れるのもいつまでになるか・・・・・・

 普通列車しか停まらない駅だけど、さすがに本線の駅だけあって駅舎もしっかり立派。駅の設置は1900年、明治33年だが、現駅舎は1948年、昭和23年に建てられた2代目のもの。リニューアルされ綺麗に使われているが、相応に年代物だ
 次の列車が来るまでに、ホームの先端に待機。普通列車が来る合間に

 上り貨物5052レが通過してゆく。10:54定刻通過。牽引機はEF210−7。前日18時17分に福岡貨物ターミナルを出てきた東京貨物ターミナル行のコンテナ列車だ

 金曜夕方発の列車なのでコンテナは殆ど満載状態であった

  原→沼津:クモハ313−3001 11:01発 752M 普通「三島」

 次の電車で沼津へ向かう。今度は313と211の混成。313は3000番台トップナンバーで、車内はクロスシートだ

<沼津>
 
 沼津に到着した752M、クモハ313−3001以下5連

 木製柱の立派な屋根。長いホーム。国鉄時代の要衝の駅の風格。到着する列車は短いものばかりになってしまったけどね

 東海道本線のローカル列車が長いホームにぽつんと停まる。かつては東京方面列車と静岡方面列車の乗換駅として機能しており、東京方面への15両編成列車が毎時1〜2本は発着していたが、現在乗換駅は熱海駅に変更されており、熱海を越えて当駅まで運行されるJR東日本の長編成列車は1日数本となりホームの長さは完全にもてあまし気味である。それでもこの沼津から宇都宮線まで直通の列車もまだ存続している
 沼津駅は高架化が決定しており、この由緒ある駅も数年のうちに大変貌を遂げるであろう。工事が始まる前に風景を記録しておこう

 階段

 地下通路を通って南口改札へ向かう

 沼津駅舎。1889年の開業から数えて6代目となる現駅舎は1973年に建設されたもの。これも高架化によって次の7代目に引き継がれることとなる
 駅舎内の売店で駅弁を購入して、構内に戻る

 隣の東海道本線ホームに比べて短く狭く、幾分質素な御殿場線ホームにやってきた。列車は数分前に出たばかりでホームに人気は無い

 御殿場線ホームの北側には構内側線が広がり、まだまだ運転の中枢駅として機能している

 草生しているがどの線路も踏面は光っており、毎日少なからぬ列車が行き来しているのだろう。こうした構内側線も高架化によって整理、廃止されてしまう。電車の基地は駅の西側に広大な敷地が用意されており、こちらに移転するのが決定している

  沼津→御殿場:クモハ313−3012 11:49発 2542G 普通「国府津」

 2両ワンマンの国府津行。同じ2両ワンマンのローカル線でも身延線とは比べ物にならないくらいに人が乗っている。というか、もう2両は繋いだ方がいいくらいに混雑している。4両にしちゃうとワンマン運転しにくいんだろうけど、比較的駅員の居る駅も多いので何とかなるんじゃないのかな
<御殿場>

 御殿場に到着した2452G。一番右端が乗ってきた列車。乗客の多くはここで下車し、車内が一掃して入れ替わる。なるほど、ここから先は2両編成で充分なのか・・・・・・
 さて、甲府からの切符はここまでのもの。甲府ではこの先のルートの切符は発券できなかった。いや、窓口であれば可能であったのだろうが、残念ながら昨日到着時は窓口が開いておらず、今朝もまだ早すぎて営業前だった。券売機で御殿場までの中距離切符は手配できたので、御殿場までくればその先の切符も買えるであろうと思い出立してきた
 改札を出て左、券売機まで行ってみると、運賃表には目標駅の表示は無い。いや、買えない訳が無い、列車が出ているのに、その列車の終点の駅の切符が買えないなどありえない・・・・・・良く見てみると、「窓口で購入ください」の文字。一日数本の列車のために、特殊な行き先の駅を券売機に設定するのは非効率的と言うわけか

 というわけで、何が特殊かといえば、この列車で新宿までゆくのだ。ただの新宿ではなく、小田急新宿なのでJR券売機には設定がし難いんだろうな

 昼過ぎの特急ロマンスカー富士山に乗る。あさぎり時代も含めてまだ御殿場線から小田急への直通列車には乗ったことが無かったので

 発車を待つ御殿場方先頭車60552
 2012年に使用車両がRSE20000系とJR東海の371系からこのMSE60000系に変更になると共に、運転区間も沼津〜新宿から御殿場〜新宿に短縮された。RSEや371系が投入されてSSE3000系を置き換えた1991年から運転区間が沼津まで延びたが、それがまた急行あさぎり時代だった頃に戻ったわけだ。そのうえ、伝統のあさぎりの名称も2018年で現行の富士山に改称されて消滅してしまった。富士山の山向こう、富士急行にはフジサン特急が、JR東日本からの富士急行直通列車には「富士回遊」があり、非常に紛らわしい名称の列車が乱立することになってしまった。外国人観光客に対して富士山観光を推すにはもってこいの名前にしたかったのだろうが、新宿駅なんかでは全然違うルートで似たような列車が走ることになってかえって混乱を招くのではと思ってしまう
 それはそうと、沼津から走っていた時代に乗りたかったな。できればRSE、371系時代のダブルデッカーで

 どんな記録になるかもわからんから、ついでに留置線の313系も撮影しておく。クモハ313−2601以下3連だ

  御殿場→新宿:60252 12:48発 4M/0404M 特急ふじさん4号「新宿」 6号車5A 普通車指定席

 
 沼津で買った駅弁を食べつつ、発車を待つ

 都内に帰るには少し早いので車内は閑散としている。小田急60000系は6両編成と4両編成を繋いで10両編成を組成できる構成なので、この乗車率なら4両編成で充分に思える。もっとも指定券の販売管理から考えると、もう全列車6両編成で固定していたほうがわずらわしくは無いのかもしれないな
 久々の御殿場線を楽しみ。いよいよ注目の
<松田>

 松田駅に到着した。少し停車してゆっくりと走り出す

 一番東側のホームが小田急直通線用のホームのようだ。そのまま御殿場線の線路とは離れてゆく

 左へ急曲線で曲がり、目の前に御殿場線をくぐる小田急小田原線が見えてくる

 御殿場線と小田急線は立体交差しているので、連絡線は急曲線の上に勾配がある。小田急の新松田駅は御殿場線をくぐった向こう側になるので、御殿場線直通電車は小田急の新松田は経由しない。この電車も小田急側最初の停車駅は秦野になる

 まもなく小田原線と合流。短いけど刺激的な連絡線の旅が終わった
 新型(といってももうデビューから10年以上経つが)の車両を使用して、毎日複数往復が運転されている特急富士山だが、こうした他社への連絡列車はいつ突然無くなってしまうかも判らないので、機会を作って乗っておかねばなるまい。営業上の問題、列車などの機械的設備の問題などで、いきなり直通列車の運転が無くなってしまうかもしれない。関東でも地下鉄への直通を除くと、大手私鉄からJRへの直通は小田急と東武のみ。その他は規格が違ったりして行っていない。西武の秩父鉄道乗り入れなんかも年々先細りしているし、あまり流行らないんだろうな
 
 松田連絡線を越えてしまえばいつもどおりの小田急ロマンスカーの旅
 見慣れた景色を東へと走って、

 無事新宿に到着
 新宿で買い物して、新宿からはまた中央線の特急に乗って八王子へ。これで22時間ほどかけてぐるっと一周してきたということにあいなった

 了